設計コンセプト
素地の美しさを、建築に。
「素地」とは何か
「stoff(ストッフ)」はドイツ語で素材・生地を意味します。RC造であれば型枠を外したコンクリートの肌、木造であれば製材されたままの木の表情——その「素地」に建築の美しさがあると私は考えます。
仕上げ材で覆い隠すのではなく、素材そのものが持つ力を引き出すこと。それが「stoff」の設計の出発点です。
素材へのアプローチ
鉄筋コンクリート造
打ち放しコンクリートの素地は、時間とともに深みを増します。型枠のパターン、骨材の粒度、打ち継ぎ目——これらすべてが建築の表情をつくります。stoff のRC設計では、コンクリートを「覆うもの」ではなく「見せるもの」として扱います。
木造・木質構造
製材された木材の肌目、節の模様、年輪の広がり——木の素地は生命の記録です。化粧板や突き板で覆わず、製材のままの木を活かした設計を心がけます。経年による色の変化も、木の素地が持つ魅力のひとつです。
鉄・金属
スチールの素地には、鍛造・溶接・研磨の痕跡が宿ります。塗料で覆うのではなく、素地の金属感を設計に活かすアプローチを採ります。時に錆を育て、金属の経年を建築の一部として受け入れる設計も行います。
設計で大切にすること
素材を選ぶ
設計の初期段階から素材を考えます。どの素材を使うかではなく、その素材の何を見せるか——そこから設計を組み立てます。
光を読む
素材の表情は光によって変わります。東側の朝の柔らかな光、南側の強い直射光、北側の均質な拡散光——それぞれに合った素材と開口を設計します。
時間を設計する
建築は完成した瞬間が最高ではありません。コンクリートは色が落ち着き、木は飴色に変わり、鉄は酸化する——その変化も設計の一部と捉えます。
敷地の文脈を読む
敷地が持つ地形、隣接建物、眺望、日照——これらをすべて丁寧に読み、その敷地にしかできない建築を考えます。
用途に忠実に
住宅であれば暮らしやすさ、共同住宅であれば収益性と居住性の両立、公共建築であれば機能性と地域との関係——用途の本質から設計を考えます。
余白を残す
設計者がすべてを決めきった建築は、住む人が息苦しさを感じることがあります。使う人が自分らしく使える余白を、設計の中に意識して残します。
設計の進め方
初回相談
用途・規模・予算・希望のイメージをお聞きします。
敷地調査
現地確認と周辺環境・法規制を調査します。
基本設計
平面・立面・断面の基本計画。素材の提案を含みます。
実施設計
施工に必要な全図面・仕様書を作成します。
工事監理
設計意図が正確に施工されているか確認します。
素材についてのご相談もお気軽に
RC造・木造どちらの設計でも丁寧にお話を聞きます。
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